中国、上海(2021年6月9日) — 本日、バラード・パワー・システムズ社(以下、バラード)とW. L. Gore & Associates(以下、ゴア)が複数年の燃料電池供給契約の締結を発表しました。第6回国際水素燃料電池自動車会議(FCVC 2021)にて行われた署名式では、両社のこれまでの協力関係や供給パートナーシップを称えるとともに、燃料電池技術のメリットと用途をさらに発展させるための新たな取り組みを記念するものとなりました。両社は世界規模での各種アプリケーションにこの燃料電池技術を発展させることに意欲を示しました。

品質とイノベーションで未来を形作る

FCVC 2021のメインスポンサーであるバラードは、空冷および水冷式のプロトン交換膜(PEM)スタックプラットフォームを含む革新的な燃料電池ソリューションを提供するリーディングカンパニーとして世界的に知られており、動力用および定置用のアプリケーションに対応しています。バラードは、中国の新エネルギー計画を含む、燃料電池ソリューションのグローバル市場の拡大をサポートする立場にあります。中国の新エネルギー計画では、10年以上にわたって燃料電池を供給しており、現在はバス用の第8世代システムを展開しています。

バラードがゴアとの提携を決断した理由は、ゴアのイノベーションの歴史と、数十年間蓄積されてきたメンブレン技術の専門知識です。

  • ゴアは、初めて商業目的で採用された乗用車向けメンブレンを生産し、1994年以降はその他の用途向けにもPEMの性能を高めてきました。
  • ゴアセレクト® メンブレンの高度な技術により、燃料電池のコンパクト化、高耐久化、高出力化が可能となり、システムを長寿命化できることが実証されています。

両社は共に、50年以上にわたって培ってきたノウハウを市場に提供しており、次世代の技術を開発することに情熱を注いでいます。ゴアのグローバル・オートモーティブ戦略マーケティング担当者である陳恩沢は、ゴアとバラードの長期的な協力関係は、両社の共通の価値観によるものであると信じています。

「バラードとゴアはお客様のニーズに耳を傾け、理解し、そのニーズに合った革新的なソリューションをご提供します。そしてお客様が期待する優れた品質、価値、グローバルサポートを提供するという共通のコミットメントを担います。

上海で開催されたFCVC 2021にて、バラードとゴアの新たな複数年契約を祝う

上海で開催されたFCVC 2021にて、バラードとゴアの新たな複数年契約を祝う

「私たちが燃料電池技術の発展に対して協力しあうのは、両社が共通の目的を見据えているからです。」と陳は述べています。

バラードのサプライチェーンマネジメント責任者であるジェイソン・バーズオール氏は、「バラードとゴアは、次世代の動力用・定置用燃料電池システムの商品化に向け共同で技術開発に取り組みます。」と述べ、さらに「私たちは、アジアだけではなく世界の燃料電池業界の要求と発展をサポートするために、これまで以上に緊密に連携していきたいと考えています。」とコメントしています。

バラードの燃料電池ソリューションの詳細については、こちらをご覧ください:ballard.com/fuel-cell-solutions/fuel-cell-power-products

ゴアセレクト® メンブレンの詳細については、こちらをご覧ください:gore.co.jp/fuelcells

バラード・パワー・システムズ社について

バラード・パワー・システムズ(NASDAQ:BLDP;TSX:BLDP)のビジョンは、地球を持続可能な状態にするために燃料電池の電力を提供することです。バラードのゼロエミッションPEM燃料電池により、バスや商用トラック、列車、船舶、乗用車、フォークリフトなどの電動化が可能になりつつあります。バラードの詳細情報については、https://www.ballard.comをご覧ください。

W. L. Gore & Associates(ゴア)について

ゴアは、業界へ変革をもたらすことで人々の生活の向上に尽力する、グローバルな技術主導型企業です。1958年の創業以来、宇宙空間から世界最高峰の山頂、さらには人間の体内まで、厳しい環境における複雑な技術的課題の解決に寄与してきました。ゴアはチームワークを大切にする企業文化を持つことで知られており、11,000人を超えるアソシエート(社員)を擁し、年間38億ドルの収益を上げています。詳細はhttps://www.gore.comを参照ください。*日本ゴア合同会社は W. L. Gore & Associates(ゴア)の一員です。

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