ハウジング内部への水の浸入に対する保護の程度を示す尺度として、JISで規定された保護等級があります。等級の数字が大きくなるほど防水性が高くなります。表記は「IPxx」の後ろのxが防水の保護等級です。

等級

防水の保護の程度 規定概要
IPx4 いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない 飛沫に耐える
IPx5 いかなる方向からの水の直接噴流を受けても有害な影響を受けない 噴流に耐える
IPx6 いかなる方向からの水の直接噴流を受けても内部に水が入らない 暴噴流に耐える
IPx7 定められた条件で水中に没しても内部に水が入らない 一時的水没に耐える

 

ハウジング内部へのダストの侵入に対する保護の程度を示す尺度として、JISで規定された保護等級があります。数字が大きくなるほど防じん性が高くなります。表記は「IPxx」の前のxが防じんの保護等級です。

等級 防じんの保護の程度 規定概要
IP5x 動作に影響をおよぼす以上の粉じんが内部に入らない 防じん型
IP6x 粉じんが内部に入らない 耐じん型

 

IP等級

ハウジング内部への水やダストの浸入に対する保護の程度を示す尺度として、JISで規定された保護等級があります。二つの数値の組み合わせで表記され、前者が防じん等級、後者が防水等級です。

IP6K9K

IP6K9K

IP6K9KとはDIN規格(ドイツ連邦規格)のDIN40050 Part9にて規定されている保護構造に関する等級です。固体異物に対しては粉じんが内部に侵入しない、水に対しては高温、高圧洗浄水の環境下でも有害な影響を受けないという等級です。テスト内容は、100~150mmの距離にあるノズルから80±5℃の水を14~16リットル/分の量、8,000~10,000kPaの水圧で5±1回転/分で回転しているセンサに30秒間噴射。噴射角度は0°、30°、60°、90°の計4サイクルを実施します。

JIS

JISは、Japanese Industrial Standards の略で工業標準化法に基づき、日本工業標準調査会の答申を受けて、主務大臣が制定する工業標準であり、日本の国家標準の一つです。

ASTM

ASTMは、American Society for Testing and MaterialsまたはASTM Internationalの略で世界最大・民間・非営利の国際標準化・規格設定機関です。工業規格のASTM規格を設定・発行しています。

DIN

DINは、Deutsches Institut fur Normung(ドイツ規格協会)により発行されているドイツ連邦規格(Deutsche Industrie Normen)の略称です。

本製品は、工業製品に限定してご使用ください。

食品、医薬品、化粧品または医療機器の製造、加工、包装工程にはご使用いただけません。