概要

1975年にアメリカにおいてゴアのePTFE製人工血管が医療分野に適用されて以来、ゴアのePTFEは医療の発展に寄与してきました。現在までに4000万例以上のゴアのメディカル製品が世界の医療現場で使用されています。使用される領域は、外科、血管内治療、歯科など、さまざまな分野に及びます。治療を受ける患者さんのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を追求するゴアのメディカル部門は、これらの製品を通して、多岐にわたる医療分野に貢献していきます。


血管内治療領域

患者さんの負担を軽減できることから注目を浴びている血管内治療領域において、ゴアの製品は多くの臨床現場で使用されています。

大動脈用ステントグラフト

腹部や胸部における大動脈瘤(こぶ)や大動脈解離などの、大動脈を中心とする血管内治療に使用されるステントグラフトです。この治療法はX線透視装置を用いて、少しの切開を加えた足の血管からワイヤーを通し、カテーテルといわれる管を挿入して病変部にステントグラフトを留置するものです。大きな切開を伴う外科的人工血管置換術に比べ、患者さんの負担を低減することができます。大動脈血管治療の選択肢の一つとして近年日本でも広く普及し始めており、既に多くの臨床現場でゴアの大動脈用ステントグラフトが使用されています。

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末梢血管用ステントグラフト

下肢などにおける末梢血管疾患に対する血管内治療に使用されるステントグラフトです。この治療法はX線透視装置を用いて、少しの切開を加えた足の血管からワイヤーを通し、カテーテルといわれる管を挿入して病変部にステントグラフトを留置するものです。大きな切開を伴う外科的人工血管置換術に比べ、患者さんの負担を低減することができます。ゴアの末梢血管用ステントグラフトは世界では既に幅広く使用されており、日本でも末梢血管疾患治療における長期予後の改善が期待されています。

末梢血管用ステントグラフト


外科領域

血管外科領域

病変のある血管の置換あるいはバイパスなど、血管再建手術に用いる代用血管を取り扱っています。ePTFE製人工血管は長期臨床使用実績を持ち、今日も多くの外科医に選ばれています。

人工血管

下肢血行再建や透析用アクセスへの適用を中心とした人工血管です。市場ではいくつかの材料を用いた人工血管が存在しますが、足の血管のバイパス術や腎不全患者における透析療法のためのシャント造設術などに使用される5mm~10mmといった小口径領域では、ePTFE製人工血管が広く使用されています。ゴアの人工血管は40年以上にわたって臨床現場で使用されており、今後も製品開発を進めていきます。

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縫合糸

ePTFEから成る縫合糸です。外科用縫合糸(スーチャー)は、多種多様な材料を用いた多くの製品が市場で販売されています。ePTFE製縫合糸は、針穴からの血漏れを軽減する糸と針の径比が可能で、人工血管との吻合をはじめとする臨床場面で使用されています。

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胸部心臓外科領域

心臓壁の修復などに使用されるパッチや、心臓の周りを覆っている膜の代用となる心膜シートに代表される、心臓外科手術関連製品があります。

心臓修復用パッチ

心臓の欠損を修復するパッチです。心臓修復用パッチは生まれながらに心臓の一部に穴があいている心室中隔欠損症や、右心室から肺動脈への流入部が極端に狭くなってしまうファロー四徴症などをはじめとする、小児心臓外科手術において使用されています。心臓の修復材として半永久的に体内に留置するので、材料の変質・劣化が少ないことや、抗血栓性・強靱性などが求められます。ゴアの心臓修復用パッチは20年以上のインプラント実績を持ち、心臓手術で使用されています。

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心膜用シート

心臓を保護するシートです。心臓の周りには、肺や胸壁などの周辺組織との癒着を防ぐために心膜というものが存在し、心臓を保護しています。しかし、心臓手術をするときは当然切り開かなくてはなりません。心膜シートは切開した心膜を補填するために使用します。ゴアの心膜シートは20年以上のインプラント実績を持ち、心臓手術で使用されています。

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一般外科領域

開腹手術や腹圧の上昇によって弱くなった筋肉あるいは皮下組織の孔・隙間などから、腸などの臓器の一部が突出してしまうヘルニアの修復や、腫瘍の浸潤に伴い切除された胸壁の補填・補強に使われる組織補強材料などがあります。

組織補強材料

組織の欠損部に対する補填・補強を目的として使用される組織補強パッチです。通常、腸などの臓器は筋肉によって守られ、腹腔というスペースに収まっています。しかし、筋肉の衰えによってできる皮下組織の隙間や、開腹手術後の傷口が開くことによってできた孔(ヘルニア門)から、腸などの臓器がはみ出てしまい、痛みや異物感を生じることがあります。これが、ヘルニアと呼ばれる症状です。ゴアの組織補強材料は、パッチ材としてヘルニア門をより強固に修復し、ヘルニアの再発を抑制します。また、胸壁の再建や横隔膜の修復など、筋膜組織の補強材としても使用されています。

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脳外科領域

人間の脳は大変デリケートなので、髄液という水に守られ、その外側は何重かの膜で覆われ、さらに、頭蓋骨、皮膚で保護されています。開頭手術を行った場合、髄液を外に漏らさないため、硬膜閉鎖という工程がありますが、このときにePTFE製人工硬膜が使用されています。

人工硬膜

手術や外傷などにより「硬膜」と呼ばれる脳を守る膜が欠損した際に、欠損部を修復し、硬膜の代わりに脳を保護するシートが人工硬膜です。
ゴアのePTFE製人工硬膜は長年、硬膜の代用として使用されています。

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歯科領域

歯科分野では、ePTFE製の縫合糸に歯科向けの針をつけた手術用縫合糸を提供しています。

歯科の先生方への詳しい情報はこちら

歯科向け縫合糸

歯科向けの針が付いた縫合糸です。 外科手術の際に歯茎などを縫合するために使用されます。GTR法を含む再生療法全般や口腔インプラント(人工歯根)療法などの手術に使用されています。

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