概要
未来を支える持続可能エネルギーソリューションの創造
世界のエネルギー需要の拡大は、同時に環境に対する懸念の高まりでもあります。
個人生活から産業活動に至るあらゆる場面において、よりクリーンで、より持続可能なエネルギー源に取り組むことで、我々の地球とその資源、そして人々を守ることは、わたしたち全員の責務です。
ゴアのミッションは、長期的な取り組みにより総費用を削減する効果的で持続可能な実用的ソリューションを開発することです。
業界をリードする当社独自のプロトン交換膜(PEM)および膜/電極接合体(MEA)があれば、定置型電源から世界規模の長距離運輸まで、主な産業分野における大規模な水素燃料電池の商用化が可能です。
![]() |
「水素がエネルギー転換と脱炭素化の重要な手段として世界的に受け入れられている中、ゴアは、イノベーションにより、その性能限界を引き上げ、業界の技術的・経済的な最重要課題に取り組み、水素エコシステム全体に対する変化を加速させる継続的な努力を約束しています。」 ゴア クリーンエネルギー・ビジネスグループ・リーダー Michelle Augustine(ミシェル・オーガスティン) |
世界をリードする燃料電池技術のラインアップ
ゴアセレクト® メンブレンはプロトン交換膜(PEM)です。燃料電池の素材として、PEMは水素と空気(酸素)を分離し、陽子をアノードからカソードに移動させます。これらの機能によりPEMは燃料電池スタックの性能と耐用年数の決定において、最も重要な要素の1つとなっています。
自動車用燃料電池スタックが確実に機能するためには、PEMが乾湿サイクルの繰り返しと、過酷な化学環境下でも高いプロトン伝導性と機械的・化学的耐久性をもつ必要があります。
ゴアセレクト®メンブレンは、繰り返される製品イノベーションと試験・評価の実績および実走行で評価されたテクノロジーです。将来の燃料電池車(FCV)が直面する課題に対処するために、現在もさらなるイノベーションが進行中です。
ゴアの製品紹介:

ゴアセレクト® メンブレン
高出力と長期耐久性を達成
ゴアセレクト®メンブレンは、ゴアのePTFE補強複合メンブレン技術分野における専門知識に基づき、PEM燃料電池のイオン交換膜の中核部品として、高出力と最小限のエネルギー損失を同時に達成します。

ゴア® プライメア® 膜/電極接合体 (MEA)
ゴアのPEM燃料電池に電気を供給
ゴア独自の膜/電極接合体(MEA)は、PEM燃料電池の中心的な部品です。MEAは、ゴアセレクト®メンブレンの両面にゴア製の電極を付加した構成で、燃料を電気化学的に効率よく電気エネルギーに変換します。
ゴア® 燃料電池技術:ともに、より良い未来のために。
私たちはお客様のニーズを熟知しています。私たちはお客様のご要求を予測します。そして、私たちはお客様のご期待以上に応えます。
ゴアの燃料電池部品は、多岐にわたる業界や用途における多種多様な燃料電池システムに電力を供給しており、世界中のほとんどの主要なシステム開発企業に採用されています。
ゴアセレクト®メンブレンは、燃料電池メーカーが求める数々の重要な要求事項に対応しています:
製品性能と技術・エンジニアリングサポート、一貫した品質管理および供給安定性、燃料電池部品の商業化におけるゴアの競争優位性など、こちらをご覧ください。 |
ゴア®燃料電池アプリケーション:無限の可能性
電気自動車から産業全体まで、私たちは世界を変えつつあります。
ゴアの構想には、乗用車や商用車のみならず、さまざまな種類のクリーンエネルギーや定置型用途も含まれます。

どの市場にも、それぞれ固有の要求事項があります。ゴアは、継続的な開発努力により常に技術の最先端に立つと同時に、大量生産能力による一貫した信頼性の高い能力により、顧客の製品の商業化を支えてきました。
1994年以来、ゴアは燃料電池産業発展の先駆者であり続けています。自動車業界の転換におけるゴアの貢献についてはこちらをご覧ください。
詳細はこちら>
ゴアのグローバルネットワーク
機会にあふれた世界
ゴアのグローバルネットワークである28の営業拠点(うち日本、米国、ドイツ、中国、韓国には次世代エネルギー専任が所属)および2つの研究開発拠点、1つの世界水準の製造拠点を通じて、顧客および最終消費者に約束したものを提供します。
28 全世界に28か所の営業拠点 |
2 アメリカと日本で2箇所の燃料電池研究開発施設 |
1 岡山県に燃料電池製造プラント |

未来へ向けて
水素エネルギー:運転席から
世界中の輸送、定置、マテリアルハンドリング、ポータブルのさまざまな燃料電池システムを駆動
世界の運輸業界は、よりクリーンなエネルギーへの世界的な取り組みにおいて、需要な役割を担っています。乗用車から商用車、長距離物流にいたるまで、交通分野全体が燃料電池業界にとって大きな商機となっています。
燃料電池電気自動車(FCEV)は、ほかの電気自動車やゼロエミッション車と比較して、スムーズかつ静かで応答性が良く、より長い航続距離と迅速な燃料補給により、妥協のない運転体験を提供します。FCEVの航続距離と燃料補給効率は現在の内燃エンジン車と同等であり、また私たちの吸う空気を汚すこともありません。
![]() |
![]() |
![]() |
今後も高頻度で重量輸送を担うトラック、船舶、航空機などCO2排出量の多い輸送部門は、進化を続ける燃料電池技術の可能性を待ち望んでいます。
水素燃料電池は、費用対効果の高い、無排出に向けた解決策として、実現性を高めつつあります。世界的な投資による水素エネルギーの導入規模が拡大し、製造および関連技術コストが削減されれば、2030年までに水素燃料はさまざまな商業および産業用途において、最も競争力のある脱炭素解決策になる可能性があります。
自動車産業の進歩を支えて
ゴアは1990年代に燃料電池部品の開発を開始して以来、世界の燃料電池業界の最前線で新規開発の先駆者であり続けています。
現在、ゴアは自動車業界に独自PEMを提供しており、市販FCEVの量産を支える世界唯一のPEMメーカーです。

世界初の量産水素燃料電池車の開発において、先進的なゴアセレクト®燃料電池PEMが重要な役割を果たしました。
ゴアの技術は、まさにFCEV開発の中心にあり、燃料電池スタックに必要不可欠な中核材料です。
2030年までに年間50万台の燃料電池車が世界中で生産すると予想され、ゴアのPEMが中心的な役割を果たすことになるでしょう。
ゴアは、業界基準となり、業界で表彰され、業界を牽引する企業に製品を提供しています。ゴアの燃料電池への取り組みは1994年に始まりましたが、その試みはこれからも続きます。 |
自動車産業に普遍する成長機会
世界の燃料電池による輸送市場は急成長目前です。ゴアはその最先端にあり、対応すべき新たな動きが多く見られます:
燃料電池自動車産業の課題
イノベーションから実装、コスト管理および量産化まで、ゴアは燃料電池開発の4つの主要分野に取り組んでいます:
#1:継続的イノベーション
![]() |
急速に加速する自動車の電動化に対応するため、より大きな商業規模でさらなる高性能を発揮する高耐久型の燃料電池技術を開発しました。 |
#2:顧客の研究開発に対する技術支援の充実
![]() |
燃料電池は新しいエネルギー技術であり、急速な関心の高まりにより、開発から量産化までの一連の過程を通じて、より大きな支援が求められています。 顧客とサプライヤーが研究開発の目標を理解し、用途と工程の知識の共有を促進し、リスクを軽減することが、用途に合わせて個別に最適化された製品と解決策の提供には必要です。エネルギー市場でさらに普及する燃料電池技術の開発には、より多くの試験と分析、実験が求められます。 |
#3:従来およびその他の脱炭素ソリューションと同等のコスト
![]() |
燃料電池産業が大きく発展する一方で、これまでの選択肢や新たな代替策も発展し続けているため、エネルギー市場は激しい競争が続いています。 |
世界規模の供給安定と品質の一貫性
![]() |
サプライヤーは、品質に妥協することなく大量生産の需要に応えるために必要な設備とシステム、工程を備えている必要があります。原材料から最終製品に至るまで、グローバルサプライチェーンでは、高い費用対効果と信頼性の物流が複数の拠点から提供されなければなりません。 |
ゴアのアプローチ
世界的なエネルギー転換には、先進的な技術が必要です。多くの自動車メーカーが、水素を利用した燃料電池技術や電気自動車に注目し、環境に対する責任を果たそうとしています。そこにゴアの専門性が発揮されます。
メーカーは、燃料電池産業とその大きな可能性を理解しているパートナーを必要としており、パートナーには、その可能性を引き出すためのさまざまな課題の解決が求められます。

ゴアは、4つの重要課題に絶えず取り組むことにより、顧客のビジネスを成功へと導きます。
製品紹介
ゴア® 燃料電池技術:
ともに、より良い未来のために。
1969年、Bob Gore(ボブ・ゴア)は、極めて汎用性の高い新しいポリマー:延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)を発明しました。
今日、ePTFEで補強されたゴアセレクト®メンブレンは、課題の多い燃料電池用途の業界標準と見なされています。
燃料電池技術は、世界的なクリーンエネルギーへの転換において重要な役割を果たす水素エコシステムの実用化に欠かせない主要技術の1つです。
1994年に燃料電池産業に参入して以来、ゴアのメンブレンは、主要な完成車メーカーが製造するエネルギー効率の高い自動車を始め、世界中の何千もの輸送や携行、定置型などの用途で実証されています。

発明、革新、そして意志
ゴアはePTFE補強メンブレン技術の発明企業として、自らの立場と責任を強く意識しています。
イノベーションへの専心とクリーンエネルギーの未来への専念は、顧客の総所有コストを最適化するために力強く信頼性の高い燃料電池部品を開発する、というゴアのミッションの礎となっています。
数十年にわたる市場経験と先端材料の専門知識が、耐久性と性能を向上させた次世代メンブレン技術に基づく製品開発を支えています。
ゴアの燃料電池製品
先端的製品ラインアップは、高性能のゴアセレクト® メンブレンとゴア® プライメア® 膜/電極接合体(MEA)です。
最適なメンブレンを使用することで、燃料電池システム全体の性能を大幅に向上させ、寿命を延ばすことができます。ゴア独自の技術により、顧客メーカーは性能と耐久性、コストとの背反を考慮する際に、より良い選択肢を提供することができます。
ePTFEの構造の調整することで、優れた均一性と高電力密度、より強い化学的・機械的耐久性を持つ、さらに薄い膜を作り出します。
ゴアセレクト®メンブレンの採用により、顧客の燃料電池メーカーは、技術目標を達成し、総所有コストを削減し、高性能燃料電池車を製造する事が可能となります。
研究開発から製造、輸送に至るまでの業界経験により、ゴアは独自の競争優位性を持ち、顧客に競争優位性として提供しています。詳細はこちら。 |
ゴアセレクト®メンブレン

高出力と長期耐久性を可能にする高度なプロトン交換膜(PEM)
ePTFE補強複合メンブレン技術の専門知識に基づいて精巧に設計されたPEMは、燃料電池スタックの中核部品です。
燃料電池スタック内で最高の性能を発揮するには、PEMは、乾湿サイクルの繰り返しと過酷な化学的環境下でも高いプロトン伝導性と高い機械的・化学的耐久性をもつ必要があります。
ゴアセレクト®メンブレンは、自動車分野ですでに採用実績のある最新の量産技術であり、長期にわたる製品開発、試験、評価に基づく確かな実績があります。
ゴアは、より高いパフォーマンスと耐久性、そして製品の卓越性を追求し、不断のイノベーションと継続的改善に取り組んでいます。
ゴア®プライメア®膜/電極接合体

PEM燃料電池において電気を生み出すのが、ゴア®プライメア®膜/電極接合体(MEA)です。
MEAは、ゴアセレクト®メンブレン両面にゴア製の電極が付加された構成で、燃料を電気エネルギーへと電気化学的に変換します。
水素あるいは改質ガスのいずれの燃料供給にも使えるよう設計された、ゴア独自のメンブレンと新しい電極技術からなるMEAは、システムの出力密度と耐久性を最適化すると同時に、構成に対する高い汎用性から、最も厳しい用途の要求事項も満たすことができます。
自動車業界の変化におけるゴアの燃料電池製品の貢献については、こちらをご覧ください。 |
ゴアセレクト®メンブレン・ラインアップ
ゴアは、特定の性能要件に合わせて作られた多様なメンブレン製品を提供しています。要求されるePTFE補強メンブレンは多種多様であり、耐久性の向上と性能の最適化には適切なメンブレンを選択することが重要であると私たちは考えます。
Membrane Name | Lead Application / Market | Value |
---|---|---|
M735.18 | 自動車 | 耐久性とガス透過度の低さ |
M740.18 | 定置型発電(化学的条件の厳しい自動車) | 化学的耐久性の高さとガス透過度の低さ |
M775.15 | 商用車およびその他の大型アプリケーション | 化学的耐久性の高さと出力密度の高さ |
M788.12 | 自動車、バックアップ電源、レンジエクステンダー、 フォークリフト、ポータブル | 化学的耐久性の高さとガス透過度の低さと経済性 |
M765.08 | 乗用車 | 乾燥条件下での出力密度の高さと経済性 |
ゴアセレクト®メンブレンの主な特長
ゴアセレクト®メンブレンは4つの特長により、自動車用燃料電池メーカーの重要な要求事項を満たすことができます。
ゴアセレクト®メンブレンの特質

ゴアセレクト®メンブレンは製品により、使用条件および顧客が定義する仕様に応じて、以下のように、ひろく異なる特性を有しています。これによりゴアは、さまざまな業界や用途向けに最適化された解決策を提供できます。
ゴアのテクノロジー: EMPOWERING BETTER FUTURES, TOGETHER
ゴアは顧客との会話により・共創・連携を密に行いながら製品を試験・評価しています。その過程において、ゴアの燃料電池部品がシステム内でどのような性能を示すか、理解を深めてきました。
この知識は当社の研究・開発・製造工程に大きく貢献し、用途に適合し、意図した通りに性能を発揮する先端的なメンブレン技術の創出を支えています。
ゴアはPEM設計と材料技術における深い経験と専門知識をもち、さまざまなPEMの用途に特有の要求と要件を理解しています。
乗用車や定置型電源、大規模な商業用途、長距離輸送、そして将来の先端交通プロジェクトにいたるまで、私たちは限界を高める取り組みを続けていきます。
ゴアの強み
燃料電池技術への挑戦
水素燃料電池技術には、無限の潜在力と、心躍る可能性があります。
しかし、カーボンニュートラルの未来への道のりには、それを阻むさまざまな障害があります。
水素エネルギーはカーボンニュートラル達成の鍵です。 燃料電池の利用は、車や都市、産業全体の脱炭素化につながります。この持続可能な高効率の技術は、多くの雇用を生み出し、目的を共有し活動する多くの団体組織に重要な機会をもたらし、気候変動の解決に貢献します。
未来を変えるには、まず現在から取り組む必要があります。
進行中の商業化プロジェクトが実現しつつあります。政策や施策の立案と投資が官民ともに大きく増加しつつあります。ネットゼロの実現は、私たちの手の届く範ところまで来ています。
しかし、従来の燃焼エネルギーに対して真に競争力を持つためには、燃料電池技術をより身近に、より大量に、より高品質に、より低コストで提供することが必要です。
これこそが私たちのミッションです。
パートナーシップを通じた進歩

新エネルギー時代における成功には、すぐれたパートナーが必要です。
燃料電池メーカーは、関連する研究開発分野に深い専門性をもつ企業を必要としています。
素晴らしい実績や、イノベーションの文化、課題対応、リスクを低減するための用途や工程に関する幅広い知識、システムと運用のコスト削減に貢献する高品質製品を安定的に供給する能力。
水素燃料電池市場における成功を目指すメーカーが必要としているのは、単なるサプライヤーではありません。
必要なのはパートナーです。
そこでゴアが必要とされています。
ゴアの優位性
研究から原材料まで、開発から設計そして物流に至るまで、ゴアは世界中の燃料電池メーカーにサービスやソリューション、サポートを提供しています。
![]() |
「顧客や業界との協力を通して、クリーンエネルギーソリューションを世界にもたらす機会を持つことができ光栄です。ゴアは、技術的・経済的なパフォーマンスの向上を可能にすることで、お客様が水素市場拡大への取り組みを加速できるようお手伝いいたします」 ゴア オルタナティブ エネルギー・ストレージ グローバルセールス・リーダー Nathan Ross(ネイサン・ロス) |
歴史
ゴア燃料電池の歴史:25年以上にわたり業界を牽引
数百万平方メートルのPEMおよびMEAを生産。燃料電池車の4万台を超す生産と100種類以上のモデル開発、そして15万トン以上のCO2排出量の削減に貢献。
ゴアの燃料電池ビジネスユニットは1995年に設立されました。それ以来、世界中のほぼすべての主要な燃料電池システム開発企業および完成車メーカーと提携してきました。
世界初の商用MEAである ゴア プライメア®膜/電極接合体(MEA)の発売以来、ゴアは世界のPEM市場を牽引してきました。




ゴア独自の技術は、乗用車・商用車から重工業やマテリアルハンドリング、さらには定置型や非常用電源、携行電源まで、さまざまな用途の動力源となっています。
そして、世界がよりクリーンな未来を支える水素エネルギーの可能性に目覚めたとき、私たちはまだスタート地点に立ったばかりだと感じています。
ゴアの燃料電池の歩み
ゴアは20年以上前に燃料電池産業に参入しました。新製品から業務提携をふくめ、これまでに達成した進歩と、今後の取り組みについても誇りに思います。
これまでの主な成果:
1994
燃料電池ほか幅広い用途向けに新開発したアイオノマー複合膜の特性解析に着手、きわめて高密度での操業を実現。
1995
• 燃料電池ビジネスユニット設立
• ePTFE補強PEM技術の特許をバハール特許事務所から初めて出願
• ゴアセレクト®メンブレン複合品を基に5000シリーズMEAを導入
1997
5510シリーズ(第2世代)MEA導入(以後5年間、高性能MEAの業界標準)
1999
メリーランド工場で生産能力100,000平方メートル超のMEA量産ラインを稼働
2000
中国の施設で新型高性能フッ素系アイオノマーの設計・製造能力開発
2002
• 定置型PEM燃料電池用ゴア®プライメア®シリーズ56MEAを、耐久性と出力密度を兼ね備えた前例のない製品として発売。26,000時間以上の連続動作を実証。
• 主要燃料電池メーカーである H Power Corp.が商用PEM燃料電池用のMEAのサプライヤーとしてゴアを選定。
2003
• 運輸用ゴア®プライメア®シリーズ57MEAを(従来の業界標準比4倍の長寿命製品として)量産発売
• 非常用電源および携行電源向の燃料電池ゴア®プライメア®シリーズ58MEAが、乾燥状態でも高出力密度の製品として市場を席巻。
• 日本で最初のPEM量産ラインが稼働
• HyStat™燃料電池定置型発電機にゴアのMEAを採用
2005
MEAの寿命が10倍向上したことを加速試験で実証
2006
MEA製品ラインアップ拡大、新たにゴア®プライメア®メンブレン/電極接合体シリーズ追加。非常用電源やマテリアルハンドリング、バス、定置型コージェネレーションおよび開発型の自動車用途などの商用化が可能に。
2010
燃料電池の総合的ソリューション事業構築のため日本ゴアを完全子会社化
2019
• ゴアの燃料電池技術が、パナソニックの第6世代家庭用燃料電池コージェネレーションシステムに採用。
• 国際水素燃料電池車両会議2019で新グレードM788を発表
2020 - Future
世界を牽引するサプライヤーとしてPEM製造能力を継続拡大

業界動向
水素燃料電池:明日を動かす力
水素燃料電池は、地球に負担をかけない真のエネルギーソリューションです。
ゼロエミッションで高効率。高耐久かつ高信頼性、事業規模拡大と持続が可能です。
水素エネルギーは今日、実現可能性の高い脱炭素ソリューションであり、将来のグリーンエネルギーの動力です。
世界では投資額が5,000億ドルを超え、66か国が持続可能なエネルギー転換に取り組んでおり、2050年までにCO2排出量を60%削減しようとしています。それまでに水素の用途は電力網や工業、暖房、運輸に広がり、世界のエネルギー需要の18%を担うと予想されます。1
電気自動車から産業用電源、商業ビルから貨物船など、水素燃料電池技術は、私たちのビジョンであるネットゼロエミッションを実現する代替エネルギーソリューションです。
そして、ゴアの使命はその実現を加速させることです。

ゴアは、プロトン交換膜(PEM)および膜/電極接合体(MEA)からなる先端技術のラインアップを世界の水素燃料電池業界に提供しています。ゴアのPEM供給は、世界中の主要燃料電池車メーカーの量産を支えています。
燃料電池車の航続距離と燃料補給時間は内燃エンジン車と同等であり、燃料電池車は運輸市場における魅力的な選択肢としての地位を急速に確立しつつあります。実際、2025年から2030年にかけて、世界の自動車業界では年間50万台もの燃料電池車が生産されると予測されています。2
ゴアは、この進展において貢献できることに胸を躍らせています。
燃料電池の最新ニュースはこちらからご覧いただけます。
1 世界経済フォーラム2021レポート 「Fostering Effective Energy Transition」
2『2015年版 燃料電池関連技術・市場の将来展望』、富士経済、2015年2月2日。
水素燃料電池の利点
水素燃料電池技術は、水素を電気に変換する技術として、クリーンエネルギーへの世界的な転換に不可欠な要素です。この最新技術は、従来の発電と比較して、多くの利点があります。
水素エネルギーは、システム全体や都市、産業の全体を脱炭素化する可能性を秘めています。

水素燃料電池:最新ニュース
燃料電池業界のグローバルリーダーとして、ゴアはしばしば脚光を浴び、トップ記事にもなっています。最新のプレスリリースやアナウンス、その他最新の水素エネルギーに関するニュースは、こちらでご覧ください。
ゴアとバラードが燃料電池の発展のために協力公開日: 2021年6月9日 本日、バラード・パワー・システムズ社とW. L. Gore & Associatesが複数年の燃料電池供給契約の締結を発表しました。第6回国際水素燃料電池自動車会議(FCVC 2021)にて行われた署名式では、両社のこれまでの提携と供給関係を称えるものとなりました。 |
ゴアセレクト® メンブレンがトヨタから「プロジェクト表彰 技術の部」を受賞公開日: 2021年3月17日 W. L. Gore & Associates(以下、ゴア)は、ゴアセレクト® メンブレンがトヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)の名誉ある「プロジェクト表彰 技術の部」を受賞したと発表しました。ゴアセレクト® メンブレンは、2020年12月に発表されたトヨタのプレミアム燃料電池電気自動車である新しいMIRAIの高い性能と価値の実現に貢献し、ゴアの革新的な技術が評価されました。 |
トヨタの第2世代燃料電池自動車に ゴアのメンブレン技術が採用公開日: 2020年12月10日 日本ゴア合同会社は、ゴアセレクト® メンブレンがプロトン交換膜(PEM)としてトヨタ自動車株式会社の新しいトヨタMIRAIに採用されたと発表しました。新しいトヨタMIRAIは、トヨタの第2世代燃料電池自動車であり、優れた性能と耐久性を特長とする新ゴアセレクト メンブレンを使用した燃料電池スタックです。 |
ゴアの燃料電池技術、 パナソニックの最新世代「エネファーム」をサポート公開日: 2019年2月25日 日本ゴア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:ピート・クビッツネ)は、パナソニック株式会社(以下、パナソニック)の家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファーム」の最新第6世代製品の「スタック」に、W. L. Gore & Associates(以下、ゴア)のプロトン交換膜(PEM)「ゴアセレクト® メンブレン」が採用されたと発表しました。 |