試験・測定

スマートフォンから宇宙機の複雑なシステムまで、電子機器においては徹底的な試験や測定を行い、実用上の性能を確認しなければなりません。ゴアのマイクロウェーブ/RFテストアセンブリは、DCから110GHzまでの用途において正確な測定を行います。また、耐用年数が長く、メーカーによる長期的なコスト削減に貢献します。

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製品の販売が開始されるまでに、徹底的な試験を行い、実用上の性能が保証される必要があります。試験・測定用のケーブルは、通信、自動車、消費者向け電子機器、航空宇宙などの数多くの市場に向けて、電子製品を設計、製造、販売する上で必要不可欠です。

しかし、簡単な試験を一度行うだけでは不十分です。そこで試験・測定用ケーブルそのものの真価が問われます。

  • 長期にわたって一貫した試験作業が実施可能であること
  • 試験データをゆがめることなく、正確かつ再現可能な測定を行い、電子機器が期待どおりに機能することを保証可能であること
  • 動き、屈曲、環境への継続的な露出に耐え、確実な電気性能を維持可能であること
  • 素早い試験・測定作業を行うことができ、製品の市場投入の迅速化や、所有による総試験コストの削減が実現可能であること

すべてのケーブルが繰り返し行われる試験に耐えられるわけではありません。ゴアが最近行った調査によると、マイクロウェーブケーブルの36%は年に1回、20%はもっと頻繁に交換する必要があるという結果が出ています。また、この調査では、ケーブル交換の理由として最も多いのは、使用中または設置時の損傷によるものと同時に、ケーブル構造や過酷な環境への露出による破損も多いことがわかっています。

マーズ・ローバー

試験用ケーブルは、正確な測定により、電子機器が宇宙などの過酷な環境において性能を発揮することを確認しなければなりません。

こうした交換や修理は高額であり、生産を遅らせる可能性があります。次世代スマートフォンの発売を迫られるモバイルエレクトロニクス業界をはじめとする多くのメーカーにとって、生産の遅れは容認できないどころか、あり得ない事態となります。

電子機器は現在、消費者文化を席巻しています。IoTによって、スマート冷蔵庫や自動運転車、その他のワイヤレス家電が実現しており、電子機器はあらゆる市場でますます影響力を高めるでしょう。こうした製品を試験するケーブルは、試験結果を確実に保証できることが求められます。高周波数のトレンドに加えて、帯域幅の拡大や第5世代移動通信(5G)の実現が見込まれていることから、ゴアでは試験システムの一層の複雑化を予想しています。したがって、試験用テストアセンブリに対して寄せられる期待は、一層大きくなると考えられます。

優れた性能はゴアの要

ゴアは、さまざまな市場のメーカーにマイクロウェーブ/RFテストアセンブリを提供し、製品の特性評価、検証、最終試験作業を支援しています。私たちは、DCから110GHzの用途において、汎用アセンブリおよび高耐久アセンブリの標準製品とカスタム製品を提供しています。

ゴアのアセンブリの大きな特長はその構造と優れた電気性能です。私たちのケーブルは、延伸PTFE(ePTFE)を採用しています。この汎用フッ素ポリマーは、低誘電率、高引張強度、化学薬品や極端な温度への耐性のほか、多くの利点を備えています。

ゴアのケーブルは、安定した正確な測定の実現に加えて、次のような特性を持ちます。

  • 繰り返しの使用や温度・環境変化への耐性
  • 多くの電気システムが同時に作動する環境においても、効果的なシールド性能
  • 安定性と低挿入損失を長期的に実現
  • 250ポンド/リニアインチの押しつぶし耐性
  • 安定した正確な測定

これらの点によって、より長い耐用年数がもたらされます。私たちが最近行った調査では、1日の使用回数が4回の場合、ゴアのケーブルは合計で10万回以上、耐用年数にして7年近く使用できることが示されました。一般的なケーブルは、合計使用回数は300回ないし100回、耐用年数は最大でも2.5ヵ月でした。1日の使用回数が25回の場合、ゴアのアセンブリは13ヵ月以上使用できましたが、一般的なケーブルは12日ないし4日で交換が必要となりました。

高性能ケーブルはゴアの礎です。1958年にゴアが最初に発売した製品は、絶縁ワイヤー/ケーブルでした。1976年には最初のマイクロウェーブ/RFテストアセンブリを発売しています。ゴアのテストアセンブリは信頼性と長寿命で世界的に知られています。ゴアは長年にわたって宇宙飛行計画に協力してきました。数十年間にわたる数百の導入実績において、100%の成功率を誇ります。

現在ゴアは、さまざまな市場のメーカーと協力して最大限の帯域幅に対応するケーブルを開発しているほか、数多くの開発案件を手掛けています。

ゴアのソリューションの概要

ゴアのテストアセンブリは、堅牢な設計により安定した電気性能を提供し、ケーブル交換、再試験、再校正を減らすことで、最終的には全体の運用コストを削減します。

ゴアの製品ラインは、汎用試験用ゴア® マイクロウェーブ/RFテストアセンブリから始まります。この軽量薄型で屈曲性の高いケーブルは、Board to boardの筐体内システムやテストベンチシステムなど、確実な電気性能は必要なものの機械的な保護を追加する必要のない試験用途に最適です。ケーブルにはePTFE絶縁体が使用されており、1.4の低誘電率を実現しています。これにより、相対損失と静電容量負荷は低く、カットオフ周波数は高くなり、伝播速度は上がります(光速の85%)。

ケーブルは堅牢な構造で屈曲性が高いため、設置作業を簡素化、迅速化します。設置後は、長期間にわたって継続的な電気性能を発揮します。

次にご紹介する製品は、ゴア® PHASEFLEX® マイクロウェーブ/RFテストアセンブリです。「パープルケーブル」とも呼ばれるこの製品は、一貫して再現可能な測定を行い、最大110GHzで安定した電気性能を発揮する製品として、国際的な評価を得ています。卓上試験、衛星試験用途、熱真空チャンバーなどの高帯域幅用途に最適です。

Phaseflex

ゴア® PHASEFLEX® マイクロウェーブ/RFテストアセンブリは、「パープルケーブル」として世界的に知られています。

「パープルケーブル」が持っている要素として、一般的な製品とは異なるのは、確かな電気性能と堅牢な構造です。このケーブルは、押しつぶし、手荒な取り扱い、頻繁な着脱に耐えるよう設計されています。ゴア® PHASEFLEX® マイクロウェーブ/RFテストアセンブリは、こうした機械的な耐久性を持っているため、極端な温度への耐性も備えます。例えば屋外の極端な環境を再現した研究施設での電気システム試験などにおいて、頼れるソリューションとなっています。

さらに、ベクトルネットワークの分析用ケーブルとしては、ゴア® VNAマイクロウェーブ/RFテストアセンブリがあります。このケーブルは、携帯電話基地局、一般的なモバイルエレクトロニクス、ゲームシステムなどの試験用途で広く使われています。ゴアのVNA(Vector Network Analyzer)ケーブルは、最大70GHzできわめて正確な測定と安定した電気性能を提供します。消費者向け電子機器業界では短期間での納品が要求されるため、こうした特性が必要です。屈曲性の高い構造と800ポンド/リニアインチを超える押しつぶし耐性を備え、優れた耐用年数を実現しています。

電気製品やシステムの設計が終了した後に、最終結果の試験や測定によって困難な事態が発生することは避けなければなりません。ゴアの試験・測定用ケーブルは、製品の上市、システムの立ち上げ、飛行機の初飛行に備えるメーカーをサポートします。確かな性能を発揮するケーブルを提供することで、メーカーによる性能保証に貢献します。