バグフィルターろ布の寿命。交換の目安と長寿命化のための対策

フィルターバッグの寿命は、システム要件や、ろ過プロセス、材質など、様々な条件に影響されるため、一概に言うことはできません。しかし、フィルターバッグは消耗品であるため、以下で説明するようなタイミングで、定期的に交換をする必要があります。

フィルターバッグを交換する目安となるタイミングは、主に3つあります。

1.フィルターバッグが破損

フィルターバッグに、穴や破れが発生した場合は、なるべく早めに交換を行いましょう。破れたり損傷したりすると、粒子が系外へ排出されて環境汚染を引き起こしたり、バグフィルター後段の装置に影響を与える可能性があります。

2.フィルターバッグの目詰まり

目詰まりとは、フィルターにダストがこびりついたり、フィルター繊維の奥までダストが入り込んだ状態のことを指します。

この状態では、空気の流れが悪くなり、さらなる風量を確保しようとするため、通常よりも多くのエネルギーを必要とします。これにより圧力損失が大きくなるだけでなく、エネルギーコストの増加にもつながります。通常の目詰まりであれば、パルスジェットなどの払い落としで対策できますが、それでも目詰まりが解消しない場合は、交換のタイミングと考えた方が良いでしょう。

3.差圧の増加

差圧の増加も交換のタイミンングを知る1つの手がかりとなります。差圧の変化をモニタリングすることは、フィルターの状態を正確に知るための基本的な手段です。

ダストがフィルター表面にこびりついて払い落しが十分にできなくなるにつれ、差圧が増加し、効率が低下します。こうした効率低下や、排出のトラブルが見られた場合は、フィルターが寿命を迎えている可能性が高いです。

バグフィルターの差圧が高い時に確認したい4つの点

フィルターバッグを長寿命化するには、バグフィルターの適切なメンテナンスや運用、清掃サイクルなどを念頭におく必要があります。清掃サイクルや点検を含むメンテナンスのスケジュールを立てておくことで、ダストの過剰な蓄積を防ぎ、適切な空気の流れを維持することができます。

また、フィルターバッグの寿命は、稼働条件や材質にも影響されるため、特定の用途に適したフィルター素材を選ぶことも、長寿命化のために欠かせません。

ゴアのフィルターバッグは、生産プロセスの安定性を向上させるだけでなく、フィルターバッグの長寿命化も可能にします。100%ePTFEからなるゴア® ロー・ドラッグ フィルターバッグは、従来のフィルターよりも、高い払い落とし性能を発揮します。そのため、長い期間使い続けても、フィルター表面にダストがこびりつきにくく、高い捕集性能を維持したまま使用いただけます。

ゴアのフィルターバッグの特徴

• バグフィルターのトータルエネルギーコストの削減
• 払い落とし頻度の削減によるフィルターバッグの長寿命化
• 粉体捕集効率の向上により、環境負荷が低減

ゴアのフィルターバッグは、様々な産業や用途のバグフィルターにて採用されています。また、フィルターの選定等については当社の技術担当がご説明・ご提案をさせて頂きますので、詳しくはお問い合わせください。

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