マテリアルスチュワードシップ

ゴアは材料科学企業として、各製品と最終用途における固有の仕様に最も適した材料を厳選しています。こうした取り組みは、環境スチュワードシップと環境に対する責任へのコミットメントに基づいています。
ゴアは、製品を販売する地域で適用される環境基準や安全基準を満たし、またはその基準を上回る高性能な製品を開発しています。お客さまやエンドユーザーのニーズに応え、適切な業界基準を遵守すべく、イノベーションにコミットし、製品の継続的な改良に取り組んでいます。科学の発展に応じて、徹底した社内試験を行い、独自の研究への投資を通じて、環境に責任を持った形で社会的価値の高い製品を製造し、お届けしています。
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)
ゴアでは、多くの製品の中枢にフッ素ポリマーのPTFEを使用しています。
PTFEなどのフッ素ポリマーは、さまざまな産業や最終用途で高性能な製品を実現するユニークな特性を備えた、価値のある材料です。ゴアは60年以上にわたり、PTFEに関する深い知見とその扱いに関するノウハウを生かし、工業用ろ過技術、航空機内や宇宙探査で使用される通信システム、人々の命を救い生活を向上させる埋め込み型医療機器など、社会的価値の高い製品を開発してきました。
PTFEは、その化学的・物理的特性のため、多岐にわたる腐食性物質への暴露に耐え、極限の温度条件でも性能を維持することが可能なため、要求の厳しい用途に適した材料です。
パーフルオロアルキル物質およびポリフルオロアルキル物質(PFAS)について理解する
PFASとはパーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物の総称であり、さまざまな特性と用途を持つ幅広い化学物質群を指します。PFASと呼ばれる4,700種類以上の物質の間には明確で重要な違いがあるため、この分野は非常に複雑なテーマとなっています。そのため、PFASについて語る場合は、対象となる特定の物質やPFASの種類が何であるかを明示することが重要であると当社は考えています。化学的・物理的特性を見たとき、PTFEなどのフッ素ポリマーと、PFASという語から最もよく想起されるその他の物質との間には、大きな違いが存在します。このように重要な違いがあるにもかかわらず、PFASという語についての非常に広範な定義をPTFEは満たしています。政府機関や規制当局、科学者、メディアがPFASという略語を使用する場合でも、取り上げている内容がPFOAをはじめとする非ポリマーなど特定のPFASのみに当てはまるケースが少なくありません。 例えば「PFAS」は環境移動性があると表現されますが、フッ素ポリマーであるPTFEには環境中での移動性はありません。
フッ素材料の科学
ゴアの科学者たちは科学界に積極的に参加しており、自らの専門知識や研究、時間を投じてフッ素ポリマーについての理解を広げています。査読付きの科学雑誌で研究を定期的に発表し、世界中で科学会議に参加して発言しているほか、規制当局と知識を共有しています。
以下は、彼らの取り組みの一例です。

本論文では、フッ素ポリマーの毒性データ、ヒトの臨床データ、物理的・化学的・熱的・生物学的データをまとめて検討・評価し、世界各国の規制当局が長年の間に承認してきた基準に依拠して、科学的根拠の重要性と利用可能な化学的・物理的・生物学的データに基づき、低危険性ポリマーとみなされるための広く受け入れられている評価基準をフッ素ポリマーが満たしていることを示している。
著者:Barbara J Henry, Joseph P Carlin, Jon A Hammerschmidt, Robert C Buck, L William Buxton, Heidelore Fiedler, Jennifer Seed, Oscar Hernandez
発行日:2018年2月9日
本論文は国際科学誌「Chemosphere」に掲載された査読付き論文で、PTFEポリマーが廃棄されて都市ごみ焼却施設で処分された場合に、その寿命の終わりに何が起こるかを調べることで、従来の研究をさらに発展させようとしたものである。本研究では、焼却施設の条件を再現した意見を実施し、PTFEが環境上懸念されるPFASに分解されるかどうかを評価している。
著者:Krasimir Aleksandrov, Hans-Joachin Gehrmann, Manuela Hauser, Hartmut Matzing, Daniel Pigeon, Dieter Stapf, Manuela Wexler
発行日:2019年4月4日

科学者、規制当局、関係するコミュニティは、PFASに関して大きく2つの立場に分かれることが多い。1つはすべてのPFASを禁止すべきだというもの、もう1つはPFASが非常に多様なため、それぞれを個別に評価、分類、規制しなければならないというものである。W. L. Gore & Associatesの毒性学者であるBarbara J. Henryは、PFASを特性別にグループ分けすれば中立的な形で前進できると述べている。
著者:Barbara J. Henry
発行日:2020年6月17日
2019年8月に米国ノースカロライナ州ダーラムで、環境毒性学及び環境化学に関する国際学会(SETAC)のパーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)の環境管理に関するフォーカストピックミーティング(FTM)が開催された。世界中の専門家が集まり、化学反応、動態、移動、暴露、毒性など、PFASに関する新たに明らかになってきた情報を批判的に評価した。
著者:Jennifer L. Guelfo, Stephen Korzeniowski, Marc A. Mills, Janet Anderson, Richard H. Anderson, Jennifer A. Arblaster, Jason M. Conder, Ian T. Cousins, Kavitha Dasu, Barbara J. Henry, Linda S. Lee, Jinxia Liu, Erica R. McKenzie, Janice Willey
発行日:2021年7月20日
本論文では、パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)に関するコミュニケーションの統一と整合を図るため、明確で具体的かつ記述性の高い用語、名称および略語を、世界の学界、規制機関、産業界向けに提示した。
著者:Robert C Buck el al
発行日: 2011年10月
本研究は、Henryらによる以前の論文と合わせて、低懸念ポリマーとみなされる基準を満たす工業用フッ素ポリマーが、研究に参加した7社から入手可能であることを示している。これらのフッ素ポリマーは、世界の工業用フッ素ポリマー市場の約96%を占めている。
著者:Stephen H Korzeniowski et al
発行日:2023年3月
KITでの試験では、欧州の基準に準拠した家庭ごみ焼却において、フッ素ポリマーがほぼ残留物なしに分解することが示されている。
著者:Hans-Joachim Gehrmann et al
発行日:2024年9月
環境スチュワードシップに関するゴアのその他の資料
社外の関連資料(英語版)
このテーマに関する詳細は、以下をご参照ください。



