モバイル機器で増大する熱課題に対応
GORE® サーマルインシュレーションは、z軸方向(厚さ方向)の熱伝導をより精密にコントロールすることで、熱を意図した方向へ導きやすくし、設計の自由度も高めます。z軸制御の向上により、より効果的な熱拡散が可能になります。これにより、コンポーネントは以下を実現できます。
- より高い性能を、より長く維持する
- 薄型・小型化に対応する
- 表面温度に対する要件を満たす
断熱材が熱伝達に与える影響
この動画では、断熱材が熱伝達に与える影響を実証しています。GORE® サーマルインシュレーションを使った場合と使わない場合で、クレヨンが溶ける速さがどう変わるかを比較できます。

GORE® サーマルインシュレーション × DELL XPS 13
DELL社は、ノートPCのパフォーマンス向上と薄型化のためGORE® サーマルインシュレーションを採用しています。
技術情報
製品データ*
特性 |
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断熱材厚さa | 0.10 mm | 0.12 mm | 0.23 mm | 0.28 mm | 0.38 mm | 0.53 mm |
封止構造のための粘着材幅(最小幅)b | 1 mm | 1 mm | 1 mm | 1 mm | 1 mm | 1.5 mm |
熱伝導率(k)c | 0.021 W/m•K |
| 0.020 W/m•K |
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圧縮率 @ 100 kPa(14.5 psi) | 13% |
| 8% |
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比熱容量d | 1.8 J/g ℃ |
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かさ密度 | 0.37 g/cc |
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使用温度e | -40℃~100℃ |
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保護フィルム素材 | PETフィルム(黒色) |
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粘着材のタイプ | アクリル系 |
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RoHSf | 閾値要件に適合 |
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最大サイズ | 100 mm × 200 mm |
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a 積層製品に用いる各素材の厚さの報告値に基づいた公称値。
b 公称最小幅。
c 改訂版ASTM C518に準拠した熱伝導率公称値。
d 75℃で、ASTM E2716、方法Bに従って測定した熱容量公称値。
e 100℃を超える用途では、別の粘着材が必要です。
f 当社の知る限りにおいて、上記製品は、RoHS指令(2011/65/EU)に記載の最大濃度を超える規制物質を含んでいません。また、委員会委任指令(2015/863)を含む改訂RoHS 4条の物質規制に適合しています。
* 値はすべて公称値であり、仕様や許容誤差ではありません。
「異方性比」とも呼ばれるこの比率は、熱の拡散特性を表します。
KxyKz | kxy - 面内熱伝導率 割る kz - 厚さ方向の熱伝導率 |
一般的なヒートスプレッダ材料は、異方性比が高く、熱を面内方向に広げやすい特性があります。
一方で、断熱材と比べるとKzが非常に高く、熱が厚さ方向にも伝わりやすいため、機器表面に熱が到達してしまいます。そこで熱設計では、スプレッダの高いKzを補う目的で、スプレッダ上にエアギャップ(Kzが低い空気層)を設けることがよくあります。
GORE® サーマルインシュレーションの有無による熱拡散効果の比較
GORE® サーマルインシュレーションは、z軸方向の熱伝導率をより細かく制御できるようにすることで、設計者が熱を意図した方向へ導く自由度を高めます。制御性が高まることで、熱拡散の選択肢が広がり、設計の柔軟性も向上します。
例えば、GORE® サーマルインシュレーションとグラファイトを組み合わせる(構成例の一つ)ことで、厚いエアギャップと同等の熱抵抗を、より薄い断熱材で実現できます。
その分グラファイトを増やせるため、システム内での熱拡散能力が高まります。追加で発生した熱をコンポーネントから逃がすことができるため、コンポーネントをより高い出力で運用できます。
基本的な熱拡散
グラファイト + 空気
側面図 - 熱ソリューション

上面図 - ホットスポット

強化された熱拡散
グラファイト + GORE® サーマルインシュレーション(GTI)
側面図 - 熱ソリューション

上面図 - ホットスポット

左はグラファイト + 空気(エアギャップ)による基本的な熱設計、右はグラファイト + GORE® サーマルインシュレーションを組み合わせた熱設計です。基本設計では、熱がグラファイト内をxy方向に広がる一方で、z方向にも伝わって表面側へ抜けやすくなるため、ホットスポットを十分に抑えられません。
エアギャップの代わりにGORE® サーマルインシュレーションを用いることで、z軸方向の熱伝導が抑えられ、熱拡散比が高まり、ホットスポットの低減につながります。
GORE® サーマルインシュレーションは、PTFEマトリックス中に分散したエアロゲル粒子を含み、空気よりも低い熱伝導率を実現しています。エレクトロニクス用断熱材として、エアギャップを置き換えることでホットスポットの低減に役立ちます。さらに、グラファイトと組み合わせることで、厚さ方向の熱の抜けを増やさずに、面内方向の熱拡散を強化できます。
GORE® サーマルインシュレーションは圧縮性のある断熱材です。100 kPaの荷重下で最大13%まで圧縮でき、公差吸収や耐衝撃性の向上にも活用できます。また、曲面や段差のある面にも貼り付けやすく、性能への影響を抑えられます。
さらに、断熱性に加えて電気絶縁性も備えています。空気より低い熱伝導率を持ちながら、体積抵抗率は10^15 Ω·cm超で、電気絶縁材としても有効です。
一般的な電気絶縁材の熱伝導率は0.05~0.8 W/m·Kと低いものの、
GORE® サーマルインシュレーションはさらに低い0.020 W/m·Kを実現しています。加えて、優れた電気絶縁性も備えています。
モバイル機器向け熱対策の専門技術
- エアロゲルの配合率を高めることで、低熱伝導率を実現
- エアロゲルの均一分散により、熱伝導率の均一化を実現

100~530 μmの厚さバリエーションそれぞれに対して、厚さを均一に制御

データはすべて、ゴアおよび競合他社の完成品(断熱材 + 粘着材 + カバーフィルム)から取得したものです。

GORE® サーマルインシュレーション断面図
- プルタブ
- 保護フィルム
- GORE® サーマルインシュレーション
- ベース粘着材
- 台紙

GORE® サーマルインシュレーション表面画像
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本製品は、一般工業用途に限定してご使用ください。
食品、医薬品、化粧品、医療機器の製造、処理、または包装作業にはご利用いただけません。






