
昆虫の侵入: 車載電子機器の保護で見落とされやすいリスク
熱帯地域では、ベント付きの車載電子機器にアリや微小な昆虫が侵入し、ショートや早期故障を引き起こしています。これは、標準的なベント設計では見落とされてきたリスクです。
故障が発生する前に、対策を講じることが重要です。

昆虫対策はこれまで仕様の対象外でした。しかし、それも今までの話です。
一般的な車載電子機器用ベントは、筐体内外の圧力平衡を保ち、水分、粉じん、汚れへの対策には有効です。しかし、高湿度環境や熱帯気候では、一般的なベントでは防げない昆虫侵入が原因で、重要部品の不具合がたびたび発生しています。
アリや微小昆虫は、ICE、HEV、BEVを問わず、ECU、センサー、モーターなどに侵入し、ショート、信号異常、早期故障を引き起こします。修理に多大なコストがかかるだけでなく、保証クレームや製品の返品につながり、ブランドへの信頼にも影響を及ぼします。にもかかわらず、こうしたリスクはIP試験やDFMEAのチェックリストでは評価対象とされておらず、長らく見落とされてきました。
後付けメッシュによる対策は、不具合事例が発生してからの事後対応にすぎません。しかも通気量が制限され、時間の経過とともに劣化します。一方、ゴア® オートモーティブベント インセクトガードシリーズは、設計に組み込まれた防虫機能により、ベントの性能を損なうことなく昆虫侵入を防ぎます。

昆虫はどのように侵入するのか
微小昆虫は、圧力調整や通気のために設けられた小さな開口部から、自動車の制御装置に侵入することがあります。
- 侵入経路: 小さな通気孔や開口部から侵入することがあります。
- 侵入を招く要因: 標準的な保護構造は、水や粉じん、汚れへの対策を前提としており、昆虫の侵入は想定していません。
- 侵入リスクが高い環境:多湿な熱帯環境では、昆虫侵入のリスクが最も高くなります。
- 侵入による影響:内部に侵入した昆虫は、ショート、信号異常、早期故障の原因となるおそれがあります。
車載電子機器への昆虫侵入に対して、実証済みの解決策はあるのでしょうか?
自動車メーカーおよび部品サプライヤーは、長年にわたり車載電子機器への昆虫侵入による故障を報告してきました。特に多湿な熱帯地域では、こうした故障が繰り返し発生しています。しかし、通気性、耐久性、実装性を損なうことなく昆虫侵入を防げるソリューションを見つけることは、容易ではありませんでした。
ゴア® オートモーティブベント インセクトガードシリーズは、この課題を解決するために開発されました。
昆虫侵入対策の3つのアプローチを比較
標準ベント、後付けメッシュ、防虫機能一体型ベントは、それぞれ異なる方法で圧力平衡を実現します。以下では、防虫性、通気性、実装性、耐久性における、それぞれのトレードオフを比較しています。
| 標準ベント | 後付け金属メッシュ | ゴア® オートモーティブベント インセクトガードシリーズ | |
|---|---|---|---|
侵入可能な隙間 | ≧300μm | ≤300μm | ≤300μm |
防虫性 | なし | 限定的 | 防虫機能一体型 |
通気性 | 通常の通気量 | 制限あり | 実証済みの通気性能(15~60 L/h) |
組み込みやすさ | スナップフィット式 | 追加部品が必要・組立部に隙間 | スナップフィット式 |
耐久性 | IPX6K、IPX9K、-40℃~+125℃または+150℃ | 経年劣化のおそれ | IPX6K、IPX9K、-40℃~+125℃または+150℃ |
費用対効果 | 初期コストは低い | 長期的なTCO*は高い | 保護性能、通気性、実装性を高いレベルで両立 |
*総所有コスト
妥協のない保護性能を、その目でお確かめください

ゴア® オートモーティブベント インセクトガードシリーズは、複数の環境リスクから保護するために設計された、業界初かつ唯一のスナップフィット式オートモーティブベントです。
- 昆虫、水分、粉じんから確実に保護
- 通気性への影響なし
- 後付けメッシュ不要
- 既存設計にそのまま組み込み可能
お客様の用途で保護性能をご確認ください。
評価用サンプルをご請求いただけます。
本製品は、一般工業用途に限定してご使用ください。
食品、医薬品、化粧品、医療機器の製造、処理、または包装作業にはご利用いただけません。