ゴア® 宇宙用ケーブルおよびアセンブリ:データライン

ゴア® 宇宙用データラインケーブルGCX/GTX/GBLタイプ

宇宙飛行の過酷な環境において、ケーブルは、重要機能であるデータ伝送に影響を与える可能性がある非常に苛酷な環境に耐えなければなりません。ゴアの宇宙用データラインケーブルは、卓越した電気的性能と機械的堅牢さを備え、困難な条件下でも優れた信号伝送を提供します。

製品概要

重要なデータ伝送に必要なシグナルインテグリティーの向上

宇宙船内の各種システム間のデータ伝送は、ミッションの成功と安全にとって非常に重要です。そしてデータ伝送に使われるケーブルは、信号の質と伝送時間に直接影響します。例えば、データ伝送用ケーブルシステムに障害が発生した場合、宇宙船と管制センターの通信が途絶える危険があります。ケーブルの性能の基盤となる信頼性、耐久性、シグナルインテグリティーは、電気的、機械的、環境的ストレスの影響を容易に受ける可能性があります。

今日の航空宇宙ミッションにおいてケーブルに影響を与える環境ストレスには、極端な温度、化学物質、摩擦、大きな屈曲などが含まれます。こうした条件に耐えるために、小型、軽量で、製品寿命が長いケーブルが求められます。

ゴア® 宇宙用データラインケーブルGCX/GTX/GBLタイプが、こうした問題を解決します。ESCC 3902/002に適合するこれらのケーブルは、優れた電気的性能と機械的堅牢性を備え、非常に過酷な環境下でも最大1 GHzの高品質な信号伝送を提供します。同一電気長のワイヤーを使用した設計により、導体の時間遅延差は 0.1 nsec/m未満に抑えられています。

ゴアの宇宙用ケーブルは、小型で曲げ半径も小さいため、狭い場所でも容易に取り付けられます。また極めて軽量であるため、重量に関連する問題を最小限に抑えることができます。同軸、3軸、平衡線路として製造され、低キャパシタンスと低信号減衰を特長としています。 また、最低の反射でケーブル全体にわたり一定の特性インピーダンスを提供します。これらのケーブルは、ESA QPL(認定部品リスト)に含まれています。

ゴア® 宇宙用データラインケーブルGBL/GCS/GTXタイプは、現在市販されているケーブルの中で最も軽量で、最も安定したデータ伝送速度を提供することが実証されています。高解像度カメラ、人工衛星や望遠鏡のデジタルシグナルプロセッサー、国際宇宙ステーション(ISS)、その他の重要オペレーションで使用され、その傑出した性能を遺憾なく発揮しています。

ケーブルの基礎となる科学的データ

ゴアの宇宙用ケーブルの優れた性能の鍵は、ケーブルの絶縁体に使用されているゴア独自の素材ePTFE(延伸ポリテトラフルオロエチレン)です。

高周波数では、絶縁体の電気特性、特に誘電定数 (εr) が非常に重要になります。空気の誘電定数である1.0に可能な限り近い値がケーブル絶縁体の理想値です。er 1.3のePTFEは、ゴア®宇宙用データラインケーブルGCX/GTX/GBLタイプの高速信号の低キャパシタンスと低減衰を可能にします。さらに、ePTFEは化学的に不活性なため、短時間であれば、極低温や最高260°Cの高温の状況下でもこれらのケーブルを使用することができます。

アポロ11号の月面着陸や火星探査機マーズローバーなど、航空宇宙ミッションに使用される宇宙船に、私たちはケーブルを提供し続けてきました。現在においても、ゴア® 宇宙用データラインケーブルGCX/GTX/GBLタイプは、近年で最も重要な宇宙船オペレーションにおいて、信頼できる製品として認められています。ゴアの宇宙用ケーブルが用いられているミッションは次の通りです。

  • ロシア通信衛星エクスプレスMD1/MD2
  • 宇宙往復実験機(IXV)
  • 国際宇宙ステーション(ISS)
  • ジェイムズウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)
  • NASA月偵察人工衛星
  • XMM

これらの宇宙船上において、ゴアの宇宙用ケーブルは信号伝送保護を目的に、次の用途で使用されています。

  • デジタルシグナルプロセッサー
  • 高解像度カメラ、センサー、検出器
  • 高速サブシステムの相互接続

ゴア® 宇宙用データラインケーブルGCX/GTX/GBLタイプの秀逸な性能がなければ、衛星から地球への画像送信に不具合が生じるなどしてオペレーションが中断していた可能性があります。ゴアのケーブルの卓越した電気的性能と機械的堅牢性は、そのような障害を防止することができます。

主な特長と利点

ゴア® 宇宙用データラインケーブルGCX/GTX/GBLタイプの機械的な堅牢さと強力な電気的性能は、多くの宇宙船に確実なデータ伝送を提供しています。

その基盤となる特徴は次の通りです。

  • 市場入手可能な 最軽量、最小直径
  • 優れた電気性能
  • 優れた EMC 性能
  • フォルトトレラントの標準化LVDS テクノロジー
  • 高い柔軟性と小さい曲げ半径
  • 導体遅延時間が最小クラス

これらの特長により、次のような多くの利点が提供できます。

  • 電気特性とフォルトトレラント機能による傑出した信号伝送
  • 堅牢な絶縁体による長い耐用年数
  • 高い屈曲性と小さい曲げ半径による簡単な取り付け
  • ESA認定およびドイツ工業規格DIN EN ISO 9001:2000認定の製造設備による高い信頼性

ゴアはお客様に、世界中の技術チームによる営業・技術サポートを提供しています。宇宙船・衛星でのゴアのケーブルの使用をご検討中のお客様は、こちらからお問い合わせください。

製品仕様

ゴア® 宇宙用データラインケーブルGCX/GTX/GBLタイプの製品はすべて、ESCC 3902/002に沿った以下の技術仕様に適合しており、ESA QPL(認定部品リスト)に含まれています。各製品固有の詳細な技術データについては、注文情報をご覧ください。

特性
最大動作電圧 180~300 V RMSの範囲
導体 銀メッキ高強度銅合金
絶縁体 ePTFE および/またはPTFE
外側ジャケット フルオロフェニルアラニン
温度範囲 -200°C ~ +180°C

 

注文情報

ゴア® 宇宙用データラインケーブルGCX/GTX/GBLタイプには、さまざまなインピーダンス、ゲージサイズ、構造タイプのモデルがあります。用途に応じ最適なケーブルの選択と注文には、データシートをダウンロードしてご参照いただくか、 こちらからお問い合わせください。

関連資料

ゴア® 宇宙用データラインケーブルGCX/GTX/GBLタイプ製品データシートとホワイトペーパーに、優れた電気的性能を発揮するケーブル特性の詳細が記載されています。

最新ニュース

関連製品

ケーブル & ケーブルアセンブリ