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バグハウスの差圧(圧力損失)が適正範囲を外れると、運転効率が低下します。特に圧力損失が高くなると、フィルターを通過する空気量が減少し、バグハウスの処理能力が低下します。その結果、生産性に影響を及ぼします。

差圧に影響を与える要因は多岐にわたります。対策を講じる前に、まずフィルターバッグの圧力損失を測定し、バグハウス内のどこで問題が発生しているのかを把握することが重要です。圧力損失を定期的に計算・把握することは予防保全の観点からも有効で、外部からの空気の吸い込み(漏れ空気)といった問題の早期発見にもつながります。問題がフィルターにあるのか、バグハウス本体にあるのか、あるいは運用条件にあるのかを切り分けることが、適切な対応への第一歩です。本ページでは、見落とされやすい運用条件に起因する4つの要因をご紹介します。


1. パルス洗浄の圧力不足

パルス圧力が低すぎると、フィルターバッグの洗浄が不十分となり、処理風量の低下やエネルギーコストの増加を招く可能性があります。パルス洗浄中は、圧縮空気マニホールドの圧力を最大圧力の70%以上に保つことが重要です。

2. 気流内の過剰な水分

粉じんを含む気流に水分が含まれていると、粉じん同士が付着し、厚く湿ったダストケーキが形成されます。湿ったダストケーキはフィルター材の孔を塞ぎ、圧力損失の増加を招きます。ファブリック製フィルターを使用するバグハウスでは、露点より少なくとも20℉(約11℃)高い温度での運転を推奨します。

3. 不適切なタイミングでのバグハウス洗浄サイクル

洗浄サイクルのタイミングが適切でないと、フィルターバッグ表面に粉じんが過剰に蓄積するおそれがあります。なお、粉じんの種類によって、適切な洗浄サイクルや圧力条件は異なります。最適な設定については、バグハウスまたはフィルターのサプライヤーにご相談ください。

4. 不適切な起動および停止手順

起動時に十分な暖機運転を行わないと、バグハウス内部が高湿度状態となり、粘着性のあるダストケーキが形成されて圧力損失の増加を招きます。また、停止前にはフィルターバッグをパルス洗浄して清掃することが重要です。清掃せずに停止すると、粉じんがフィルターバッグ上で硬化し、再起動時に深刻な圧力損失を引き起こすおそれがあります。

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バグハウス内の気流を示す図